ASEAN人財採用企業訪問 大和合成株式会社様を訪問してきました。

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大和合成株式会社様を訪問してきました。
http://www.daiwa-pls.co.jp/


印象的だったのが「勤勉であっても、勤労ではない」という
奥野社長からお聞きした言葉です。
深いなぁ~と感じました。


大和合成株式会社さんはハノイ・ホーチミンに工場があります。
しかも現地の人財を雇用して1,500名に近づく勢いで、日本人はなんと3名!!

郷に入っては郷に従えではありませんが、現地の文化・風習・習慣を理解したうえで、
現地は現地の人で回る仕組みが必要とおっしゃっておられました。
ベトナムに進出したのが1995年。
最初からうまくいっていたわけではなかったそうです。
赤字は10年くらい続いたと・・・。それくらい覚悟と根気がいるとのことです。
こういった経験をしているからこそ、
「勤勉であっても、勤労ではない」という言葉が言えるのだと思います。
どういう事かというと、賃金を上げるためには一生懸命学んだり、大卒の資格や技術の資格を目指すという意味では勤勉です。
では仕事は真面目か?というと真面目には変わりないのですがスキルアップやキャリアップを考えているので、
日本のような終身雇用の概念がない、または浸透していないため、転職してしまうことも多いと。

こういった文化や考え方を知った上で、どのような仕組みを構築していくのか。
そのためには現地の人たちで回す仕組みが必要だと。

現地で26年の実績からの社長の声はなるほどな!と納得できるものでした。
ただ勘違いしないでほしいのが、こういう傾向の方もいるということです。
もちろん中にはずっと働きたいという方もおられます。
企業風土を作ってこられたからこそ、今ではおかしいことに対して「これはおかしいのでは?」という声を上げる方も増えて来たそうです。
すべて日本人の観点ではなく、ベトナムでの観点に従いながら認める部分は認め、
ダメなものはダメとはっきりと線引きをすることが大事とのことでした。
もう一つ印象的だったのが、ベトナムに来れば仕事がある!と期待感だけではダメだということ。

昔に比べて現地企業も成長してきているので、価格競争に巻き込まれてしまう可能性もあるそうです。
わざわざ日系企業に頼まなくてもいいとなるようです。

そうならないためにはしっかりと現地の情報を入手しながら、どのように展開していくのか、
このあたりをしっかりとリサーチした方が良いとおっしゃっておられました。
社長にお話を聞きに来た経営者の方にも、はっきりと現実をお伝えし、
いい話ばかりではなく、ありのままをお伝えされている、奥野社長。

厳しいように聞こえますが、裏を返せば失敗しないために、
ありのままをお伝えいているという優しさの現れかと思います。
ABCプラットフォームの定例会にも是非ご登壇頂きたいですね。
リアルなお話が聞けるかと思います。

レポートはこちらから↓↓↓
https://www.ehle.ac.jp/wp-content/uploads/2021/04/Report_Daiwa.pls_.pdf





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制作:株式会社二加屋 人財コーディネート事業部 西野英男
編集:エール学園 上堀可奈子
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